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PASMOオートチャージのメリット

○七年のPASMO導入ステージでは、オートチャージは私鉄各社にとって差別化の最重要ポイントであることは間違いない。それはユーザーの囲い込みが出来るからだ。

そもそもユーザーは気まぐれである。あるひとりのお客さんが、昨日その店で買物をしたからといって、今日も同じ店で買ってくれる保証はない。しかし、お店としては、そのお客さんに明日も来て欲しい。いったいどこに住んで、年齢はいくつで家族は何人なのか、顧客情報は重要だ。それがあれば、気まぐれな顧客が買いそうな商品を予測でき、売上を増やし、在庫リスクを軽減できる。だがその思いとは裏腹に、いま目の前で買ってくれたお客さんは誰なのかわからないのが現実だ。

右肩上がりの時代の販売戦略とは、マス(集団)を相手にしていたが、いまやパーソナル(個人)を相手にする時代に変わっている。しかし、この気まぐれな個人を相手の営業に手を焼いているのが小売業の現実でもある。

クレジットカードの申し込みには、勤務先や勤続年数などの記入が必要だ。クレジットカード会員となることは企業側から見れば、ユーザー情報を手にし、ユーザーの囲い込みができるチャンスとなる。各鉄道事業者にとってはユーザー情報を得ることは、鉄道事業はもちろん、自社グループ企業の百貨店やスーパーなどのCRM(カスタマー・リレーションシップーマネジメント)に役立てることができ、気まぐれなユーザー相手にも売上げをアップさせる手段となりうるのだ。

○七年二月、PASMOのスタートを1ヵ月後に控えて首都圏の私鉄各社は「オートチャージキャンペーン」を大々的に実施していた。京王電鉄や東急電鉄の駅前では旗を立て、おそろいのジャンパーを着て「オートチャージキャンペーン」を呼びかけている風景をよく目にしたはずだ。道行く人達は、本当のところ、いったい何をやっているのかよくわか
っていなかっただろう。これこそ、首都圏の私鉄各社による顧客の囲い込み合戦の最前線でもあったのだ。

オートチャージ=クレジット会員化=顧客の囲い込み。では顧客の囲い込み合戦の切り札であるパスモのオートチャージとはどんなものか説明しよう。PASMOカードの残高が二〇〇〇円以下になると自動改札を通った時に、自動で三〇〇〇円をクレジットカードからチャージしてくれる機能のことである。PASMOはプリペイドである。チャージをし忘れ、残高がなくなって自動改札で立ち往生ということもありうる。この問題を解決する手段がオートチャージだ。事前に手続きをしておけば、クレジットカードから必要額が引きだされPASMOに自動入金される。

オートチャージを利用するには、パスモ傘下の鉄道系クレジットカード会社か、パスモサービスを統括する㈱パスモがJCBなどと提携して発行するクレジットカードの会員になることが条件となっている。所定のクレジットカードの申し込み時にオートチャージサービスの申し込みを行えば「オートチャージサービス機能付きPASMO」が送られてくる。なお、すでに購入したPASMOカードに、後付でオートチャージ機能を付けることは出来ないのでご注意を。オートチャージは一日あたり三回九〇〇〇円を超えてはチャージできない。また一ヵ月あたりなら一六回四万八〇〇〇円までである。

オートチャージは定期券でも利用できる。「オートチャージサービス機能付きPASMO定期券」を利用するには、所定のクレジットカードを申し込み、その時にオートチャージサービスの申し込みも行っておく。数週間でオートチャージサービス機能付きPASMOが送られてくるので、それを駅に持って行き自動券売機などで手続きをすれば定期券使用できる。

PASMOは首都圏私鉄の乗車はもちろん、Suicaの鉄道区間も、またバス(PASMO参加事業者のバス路線)にも乗れ、さらに電子マネーとしてSuica加盟店やPASMO加盟店でショッピングにも利用できる。  






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